「地震があった」で終わらせない。今日の小さな行動が、未来の命を守る|防災のその先へ

「地震があった」で終わらせない。今日の小さな行動が、未来の命を守る|防災のその先へ
Diginess Lab 1.90 | 防災のその先へ

「地震があった」で終わらせない。
今日の小さな行動が、未来の命を守る
――皆さんと一緒につくる『防災のその先へ』

昨晩、地震がありました。
夜、突然感じる揺れ。眠っていた方、スマートフォンを確認した方、テレビをつけた方、家族に声をかけた方。
あるいは、「このくらいなら大丈夫だろう」と思って、そのまま眠った方もいらっしゃるかもしれません。

地震が多い日本に暮らしていると、私たちはいつの間にか「揺れること」に慣れてしまいます。
ニュースを見て、「震度○だったんだ」「今回は大きな被害がなくてよかった」そう確認して、翌朝にはいつもの生活に戻る。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。

しかし私は、地震が起きるたびに一つ考えることがあります。

「今回の地震から、私たちは何を変えられるだろう?」

地震を「怖かった」「大丈夫だった」で終わらせるのではなく、次に起こるかもしれない災害への準備に変える。
そのための番組として始めたのが、Diginess Lab 1.90の『防災のその先へ』です。

防災は「知っている」だけでは命を守れない

防災について調べると、たくさんの情報が出てきます。

  • 水を備蓄しましょう
  • 非常食を準備しましょう
  • 家具を固定しましょう
  • ハザードマップを確認しましょう
  • モバイルバッテリーを用意しましょう
  • 避難場所を確認しましょう

もちろん、どれも重要です。しかし、本当に災害が起きたとき、私たちはその知識通りに行動できるでしょうか。

暗闇と混乱の中で、瞬時に判断できますか?

例えば深夜に突然、大きな地震が起きたとします。
部屋は真っ暗です。スマートフォンがどこにあるかわかりません。床には割れたガラスが落ちています。停電しているかもしれません。家族は別の部屋にいます。外からはサイレンが聞こえてきます。

SNSには、「津波が来る」「○○で火災が起きた」「この道路は通れない」など、さまざまな情報が流れてきます。
そのとき、「私は何をすればいいのか?」瞬時に判断できるでしょうか。

ここに、防災の難しさがあります。
防災は、知識を増やすだけでは完成しません。知識を、実際の行動につなげること。私はそこが非常に重要だと考えています。

昨晩の地震で、あなたは最初に何をしましたか?

少し思い出してみてください。揺れを感じた瞬間、最初に何をしましたか?

スマートフォンを見ましたか?家族に声をかけましたか?テレビをつけましたか?玄関を開けましたか?そのまま布団の中にいましたか?

何が正解だったかを責めるための質問ではありません。
大切なのは、「自分は災害時に、こういう行動をする人間なんだ」と知ることです。

防災というと、非常食や防災用品の話になりがちですが、実際の災害では人間の心理や習慣が大きく影響します。だからこそ、一度経験した小さな地震も「自分の行動を振り返る訓練」に変えることができます。

💡 昨晩の体験を、今日からの行動に変える例

  • 「スマホを探すのに時間がかかった」 → 今日からスマートフォンを置く定位置を決める。
  • 「暗くて怖かった」 → ベッドの近くに懐中電灯やライトを置く。
  • 「裸足で歩こうとしてしまった」 → 寝室にスリッパや靴を準備する。
  • 「家族とどうするか決めていなかった」 → 今日の夕食のときに避難場所を話してみる。

これだけでも立派な防災です。

防災は「大きなこと」から始めなくていい

防災という言葉を聞くと、「防災セットを全部そろえなければ」「何週間分も備蓄しなければ」「専門的な知識を勉強しなければ」と考えてしまう方もいます。

しかし私は、もっと小さく始めていいと思っています。

例えば今日、

  • 水を一本多く買う。それだけでもいい。
  • スマートフォンを充電する。
  • モバイルバッテリーを確認する。
  • 寝室に靴を置く。
  • 家族と避難場所を確認する。
  • 自宅のハザードマップを見る。
  • 非常食の賞味期限を一つ確認する。
  • 会社から自宅まで歩いて帰るルートを調べる。

こうした小さな行動が、いざというときの大きな違いになります。

私は、「防災を特別なイベントにしないこと」が大切だと思っています。
防災の日だけ防災を考えるのではありません。地震が起きた日。大雨のニュースを見た日。スーパーへ買い物に行った日。家族と食事をした日。旅行に行った日。

そんな日常の中に、少しずつ防災を入れていく。それが結果として、無理なく続けられる備えになります。

「備蓄」だけが防災ではありません

防災というと、どうしても「モノ」に注目しがちです。しかし実際には、人とのつながりも重要な防災資源です。

例えば大規模災害では、行政や消防、警察、自衛隊などの支援がすぐに全員へ届くとは限りません。道路が寸断されることもあります。通信が使えなくなることもあります。停電することもあります。物流が止まることもあります。

そんなとき最後に頼りになるのが、「近くにいる人」かもしれません。

  • 隣に誰が住んでいるのか。
  • 近所に高齢者がいるのか。
  • 小さな子どものいる家庭があるのか。
  • 外国人の方がいるのか。
  • 医療や介護を必要としている方がいるのか。

普段から少しでも顔が見える関係があれば、災害時の助け合いにつながる可能性があります。
だから私は、防災を「自分の命を守るためだけのもの」とは考えていません。

自助だけでなく、共助につながっていく防災。そこまで考えることが「防災のその先」なのだと思います。

災害時に本当に難しいのは「判断」

災害が起きたとき、多くの人が直面するのが、「どう判断すればいいかわからない」という問題です。

避難した方がいいのか。自宅にいた方がいいのか。車で移動していいのか。会社に残るべきなのか。家族を迎えに行くべきなのか。SNSの情報を信じていいのか。

災害時には「正解が一つではない問い」が次々と出てきます。しかも状況は刻々と変化します。
だからこそ、平時から「自分だったらどうするだろう?」と考えておくことが重要です。

自分自身に投げかけてみたい「問い」の例

  • 「深夜2時に大地震が起きて停電したら?」
  • 「真夏に避難所へ行くことになったら?」
  • 「会社にいるとき首都直下地震が起きたら?」
  • 「家族と連絡が取れなかったら?」

こうした問いを一度考えておくだけでも、実際の災害時の判断は変わります。
防災とは、答えを覚えることではなく、問いを持つことなのかもしれません。

だから『防災のその先へ』は、皆さんと一緒につくりたい

私がこの番組で大切にしたいことがあります。それは、一方的に専門家が知識を話すだけの番組にはしたくないということです。

もちろん、防災に関する正しい知識や最新情報はお伝えしていきます。しかし、災害は教科書の中で起こるものではありません。実際の暮らしの中で起こります。だからこそ、皆さんの経験を聞きたいのです。

  • 地震のとき、実際に何をしましたか?
  • 避難した経験はありますか?
  • 備蓄していて助かったものはありますか?
  • 逆に、「これは用意していたけれど使わなかった」というものはありますか?
  • 避難所で困った経験、豪雨で怖かった経験、停電で困ったこと。
  • 家族やペット、子ども、高齢の家族との避難。

探している答えや疑問も大歓迎です。
防災には、一人ひとり違うリアルがあります。その経験を共有することで、誰かの経験が、別の誰かの命を守る知識になるかもしれません。

「失敗談」こそ共有してほしい

特に私が聞きたいのが、「防災の失敗談」です。

📢 こんな「失敗談」はありませんか?

  • 非常食を買ったけれど、全部賞味期限が切れていた
  • モバイルバッテリーを持っていたけれど充電していなかった
  • 避難場所を知っているつもりだったけれど、実際には場所がわからなかった
  • 家族で避難場所を決めていたけれど、全員が違う場所だと思っていた

こうした話には、大きな価値があります。
成功例だけを共有すると、防災はどうしても「ちゃんと準備できている人の世界」に見えてしまいます。

でも実際は、忘れる。間違える。面倒になる。後回しにする。人間なら当然です。
だからこそ、失敗から学べる防災にしていきたい。完璧な防災ではなく、続けられる防災。それを皆さんと探していきたいと思っています。

昨晩の地震を「今日の一歩」に変えてみませんか?

最後に、一つお願いがあります。
昨晩の地震を、「昨日、地震があったね」だけで終わらせないでください。

今日、何か一つだけ行動してみませんか?

水を確認する。ライトを確認する。スマホを充電する。寝室の安全を確認する。家具を見る。ハザードマップを見る。家族と話す。近所の避難場所まで歩いてみる。何でも構いません。

そして、できればその経験を誰かに話してみてください。
「昨日地震があったから、水を確認してみたよ」
その一言が、聞いた人の行動を変えるかもしれません。

防災は、一人の専門家が広めるものではありません。一人の小さな行動が、家族へ。家族から友人へ。友人から職場へ。職場から地域へ。少しずつ広がっていくものだと思っています。

防災の「その先」にあるもの

私が考える防災のゴールは、防災用品をたくさん持っている社会ではありません。

🌟 私たちが目指す「防災のその先」

  • 災害が起きたとき、「大丈夫?」と自然に声を掛け合える社会。
  • 困っている人がいたら、「何かできますか?」と言える社会。
  • 年齢、仕事、立場、国籍などを越えて、地域の中で助け合える社会。
  • そして、災害をきっかけにするのではなく、普段から人と人がつながっている社会。

私は、そこまで含めて「防災のその先」だと考えています。

防災を学ぶことは、災害を怖がることではありません。
むしろ、「どんな状況になっても、自分たちで考え、助け合いながら生きていける力を身につけること」なのではないでしょうか。

皆さんの声を聞かせてください

『防災のその先へ』は、完成された番組ではありません。皆さんの経験や疑問、失敗したこと、実際にやってみたことを教えていただきながら、皆さんと一緒につくる防災番組にしていきたいと思っています。

ぜひ番組・ブログコメント等で教えてください!

  • 昨晩の地震で、あなたが最初にしたことは何でしたか?
  • 地震をきっかけに、今日何か一つ変えたことはありますか?

皆さんからいただいた声も番組の中で紹介しながら、次回は、「では、実際に何を変えたらいいのか?」を一緒に考えていきたいと思います。

今日からできることを、一つずつ。

防災を、「知っている」で終わらせない。「やってみる」へ。
そして、「自分だけ」から「みんな」へ。
小さな行動が、大切な人の命を守るかもしれません。
皆さんと一緒に、防災のその先へ。

この記事を書いた人 / パーソナリティ

本間 良一 (Diginess Lab 1.90)

ポッドキャスト番組『防災のその先へ』パーソナリティ。単なる防災知識の啓蒙にとどまらず、地域や人とのつながりを通じた「共助の社会づくり」を目指して情報発信を行っている。

プロフィール詳細を見る
Diginess Lab 1.90 『防災のその先へ』

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