海外に行けば自然に会話できるようになって、流暢に話せる人になって、世界中の人と自由につながれる——学生の頃の私は、そんなイメージを持っていました。
でも実際にイギリスで学び、海外で生活し、さまざまな国の人たちと関わる中で、私はあることに気づきました。
世界で活躍している人たちは、必ずしも「英語が完璧」なわけではない。彼らが大切にしていたのは、相手を安心させること・空気を和らげること・心を開ける雰囲気を作ることでした。
そして私は、その本質を、英語教育だけではなく、保護犬活動やペットとの関わりの中でも強く感じるようになりました。犬や猫は、言葉そのものよりも、声のトーン・空気感・表情・心の状態を敏感に感じ取っています。実は、人間同士のコミュニケーションも同じなのかもしれません。
英語が上手な人=コミュニケーション上手ではない
日本では「英語が話せる人=すごい人」というイメージがあります。発音がきれい、文法が正確、難しい単語を知っている——もちろん素晴らしいことです。でも、海外で本当に人に好かれ、信頼され、活躍している人たちは、少し違いました。
- 美しい発音
- 正確な文法
- 難しい語彙
- 流暢なスピード
- 相手をリラックスさせる
- 笑顔で話す
- 相手の話をしっかり聞く
- 空気を柔らかくする
「話す技術」よりも、"相手が安心できる空気"を作る力を持っていたのです。
英語力より「安心感」が先
私はイギリスで生活していた時、多国籍の環境でたくさんの人と関わりました。英語が完璧ではない人でも、とても自然にコミュニケーションをしているのです。文法を間違えることも、単語が出てこないこともある。それでも、会話は止まりません。
間違えてもいい。伝えようとしていることが大切。そんな空気がありました。
一方、日本ではどうでしょうか。多くの人が「間違えたら恥ずかしい」「変な発音だと思われたくない」と感じています。
日本人が怖がっているのは英語ではなく、"失敗して否定されること"なのです。
非言語コミュニケーションの力
コミュニケーションというと「言葉」が中心だと思われがちです。でも実際には、人は言葉以外から多くの情報を受け取っています。
完璧な発音より、優しいトーン。難しい単語より、安心できる空気。の方が、ずっと大切なのです。
犬や猫は「安心感」を感じ取っている
保護犬の中には、人間に怖い思いをさせられた子もいます。そういう犬たちは、最初は心を閉ざしています。でも、優しく声をかけ、無理に近づかず、安心できる空気を作ると、少しずつ変わっていきます。
ここで大切なのは「言葉」ではありません。犬たちは、声のトーン・空気・心の状態を見ています。
実は、人間同士も同じなのです。
犬や猫と暮らしていると、「言葉だけではないコミュニケーション」を毎日経験します。落ち込んでいる時に寄り添ってくれる。嬉しい時に一緒に喜んでくれる。そこには、言葉を超えたつながりがあります。
ペット英会話という考え方
私は英語コーチとして多くの方を見てきました。日本人は英語能力が低いわけではありません。むしろ「間違えたらどうしよう」「完璧じゃないとダメ」という心理的プレッシャーが強すぎるのです。
短い言葉でもいい。文法が完璧じゃなくてもいい。大切なのは、「気持ちを乗せること」です。
世界で活躍する人の共通点
世界で活躍する人たちは、相手を安心させる力を持っています。それは、ペットと信頼関係を築く感覚にも似ています。
だから私は、英語 × ペット × 心 には、とても大きな可能性があると感じています。
英語は、完璧に話すためのものではありません。
人と人がつながるためのものです。
そしてその本質を、犬や猫たちは静かに教えてくれています。
コミュニケーションをしています。
「英語が怖い」「話す自信がない」と感じているなら、まずは思い出してほしいことがあります。
ペットと心を通わせている。家族と笑い合っている。誰かを安心させている。その力は、英語でも必ず活かせます。
大切なのは、「完璧に話すこと」ではありません。安心感を届けること。
それが、本当に人を動かすコミュニケーションなのかもしれません。




