戦車砲弾の基礎知識

戦車砲弾の基礎知識
役割と仕組みで知る、弾種ごとのテクノロジー
徹甲弾(AP)
61式戦車 装備
正式名称:装甲貫通弾
硬い装甲を突き破るための弾です。昔ながらの基本タイプで、シンプルに“硬くて速い塊”をぶつけるイメージ。物理的な衝撃力で目標を破壊します。
運動エネルギー弾
APFSDS
現行 主力戦車 装備
名称:装弾筒付翼安定徹甲弾
現代の主力戦車で多用される最強クラスの弾。細長い金属の矢のような弾(超高密度合金)を超高速で撃ち出し、凄まじい運動エネルギーで装甲を貫通します。「超高速の槍」とも呼ばれ、弾芯の長さや材質が破壊力を左右します。
現代の主力 極超音速
HE(榴弾)
61式戦車 装備
爆発による爆風と破片でダメージを与える弾です。装甲車両だけでなく、建物や歩兵など、ソフトターゲットを含む幅広い目標に対して効果を発揮します。
化学エネルギー弾 対地・対人
HEAT(対戦車榴弾)
74式戦車 装備
別名:成形炸薬弾
爆発のエネルギーを一点に集中させ、超高速の金属ジェットを噴射して装甲を貫通するタイプ。弾丸の速度よりも、爆発の化学エネルギーを利用するのが特徴です。
モンロー/ノイマン効果
HESH(粘着榴弾)
74式戦車 装備
弾が装甲に当たって「お餅」のように広がり、その後爆発することで装甲の内側に強烈な衝撃波を伝え、裏面を飛散させるタイプ。コンクリート構造物や古い世代の装甲に極めて有効です。
ホプキンソン効果
多目的弾(MP / HE-MP)
現行 主力戦車 装備
現代戦で主流の万能型。状況に応じて信管を調整し、爆発方法を変えられるものもあり、対人・対軽装甲など幅広く対応可能です。(※砲塔内爆発事案などでも言及される弾種です)
多目的・多機能
この記事を書いた人
溝田 光一 (Personality)
デジネスラボ放送局パーソナリティ / 第一戦車群OB会長
「あたりまえの毎日を支える」をテーマに、道路や上下水道などのインフラ整備の重要性を発信。現場での豊富な経験を活かし、私たちの生活を足元から支える人々の想いや技術の裏側を、ラジオを通じて分かりやすく届けている。


